【タイプ別】HSPさんにおすすめの趣味12選|「趣味がない」「続かない」を卒業!

HSP

「趣味を楽しみたいのに、なぜか逆に疲れてしまう…」

「そもそも、夢中になれるものなんて、私には見つからない…」

何か趣味を見つけたいけどなかなか見つからないという風に、趣味探しに悩んでいませんか?

その原因は、あなたの繊細なHSP気質にあるのかもしれません。この記事では、HSPさんが「趣味」という言葉のプレッシャーから解放され、心が本当に喜ぶ時間と出会うためのヒントを、HSP当事者である私の経験を交えながら優しく解説します。

そもそも、なぜHSPさんは趣味探しが苦手なの?

HSPさんが趣味探しでつまずきやすいのには、いくつか理由があります。 趣味は本来、心を豊かにしてくれる楽しいものであるはず。なのに、いざ始めようとすると、なぜか心が重くなってしまう…。

それは、あなたが無意識のうちに「完璧に楽しまなければ」と自分に高いハードルを課していたり、周りの目や刺激が気になって楽しむ前にエネルギーが切れてしまったり、あるいは、「これだ!」と思ってもすぐに飽きてしまう自分に、自己嫌悪を感じていたりするからかもしれません。

この項目では、HSPさんはなぜ趣味探しが苦手なのか、5年以上趣味が見つからなかった私の経験も交えて、解説していきます。

① 完璧にやろうとして、始める前に疲れてしまう

「趣味と呼ぶからには、中途半端ではいけない」「心から完璧に楽しみたい」と、無意識に高いハードルを設定していませんか?

私も昔は、好きなことはあっても「趣味って言えるほどじゃないかも…」と感じたり、同じ趣味を持つ人と自分の熱量を比較してしまったりして、楽しむ前から疲れていました。この完璧主義が、趣味への第一歩を重くしてしまうのです。

私も、のちに趣味となった読書を始めたての時、「最後まで読まなきゃ」と張り切りすぎてしまい、読むことが苦痛になったことがありました。

② 人が多い場所や活動は、刺激が強すぎて消耗してしまう

人気の習い事やサークル活動は、HSPさんにとって、人々の話し声や熱気、様々な情報といった刺激が多すぎることがあります。楽しむための活動で、逆にエネルギーを使い果たしてしまっては、元も子もありません。周りの人が楽しんでいるからといって、あなたも同じように楽しめるとは限らないのです。

お笑いライブに行くことが趣味ではありますが、ほかのお客さんの目などを過剰に気にしてしまい、ライブに集中できなくなったことがあります。しかし、現地には行かずに配信で楽しむなど工夫をすることで、誰の目も気にすることなく楽しむことができるようになりました。

③(HSS型の場合)好奇心旺盛だけど、飽きっぽくて長続きしない

刺激を求めるHSS型HSPさんは、色々なことに興味を持つ才能があります。しかし、一つのことを深く突き詰める前に、次の新しい刺激へと心が移ってしまい、「どれも中途半端だ…」と自己嫌悪に陥りやすいのです。その結果、「自分には、長続きする趣味なんて見つからない」と思い込んでしまいます。

あなたに合う趣味を見つけるための「3つのコンパス」

あなたにぴったりの趣味を見つけるために、まず大切にしてほしい3つの「心のコンパス(判断基準)」があります。世間の「人気」や「流行り」ではなく、あなたの心が「心地よい」と感じる方向を、この心のコンパスで探してみましょう。

心のコンパス①:「一人で or 少人数で」楽しめる?

「趣味を通じて、友達の輪を広げよう!」という言葉が、少しだけしんどく感じたことはありませんか?HSPさんにとって、心を充電するための趣味の時間は、必ずしも社交の場である必要はありません。

むしろ、誰にも気を遣わず、自分だけの世界に没頭できる一人の時間こそが、最高の癒しになることが多いのです。まずは、自分一人で、あるいは本当に気の許せる少人数で楽しめる趣味から探してみると、心のハードルがぐっと下がります。

私は、一人で趣味を楽しんだ後に誰かと感情を共有したくなったときは、SNSで感情を文章にして投稿するなどして、一人で楽しむ時間と誰かと分かち合うという、2通りの楽しみ方をすることがあります。

心のコンパス②:「自分のペース」で、とことん没頭できる?

誰かにペースを合わせたり、時間を決められたりすると、焦りを感じてしまいがちなHSPさん。また、物事を深く考えるのが得意なため、せかせかとしたペースでは、物事の面白さを十分に味わう前に疲れてしまいます。「やりたい時に、やりたいだけ」できる。そんな、自分のペースを何よりも尊重できる趣味が、あなたを本当のリラックスへと導いてくれます。

日頃の疲れをいやしたり、ストレスを発散できる趣味でストレスを感じるようになると苦痛です。急かされることなく自分にとって心地の良い配分で楽しめる趣味を探してみましょう。

心のコンパス③:「五感」が喜ぶ、心地よいもの?

あなたの繊細な五感は、不快な刺激に弱い反面、心地よい刺激には、他の人の何倍も深く癒されるという、素晴らしい才能でもあります。好きなアロマの香り、お気に入りの毛布の心地よい手触り、心に染み渡る美しい音色…。あなたの感覚が「喜ぶ」趣味は、日々のストレスを洗い流してくれる、最高のセルフケアになります。

【タイプ別】あなたの心を充電する、おすすめ趣味リスト

それでは、具体的な趣味のアイデアを、HSPのタイプ別にご紹介します。気になるものがあったら、心の片隅にメモをし、あなたの気が向いたときに、試しに一度行ってみてください。

① 静かな時間を愛する、内向型HSPさん向けの趣味

  • 読書・執筆:空想や物語の世界に、誰にも邪魔されず没頭できる、最高の時間です。自分の心と静かに対話することができます。
  • ハンドメイド:手先を動かすことに集中でき、自分のペースで美しいものを生み出せます。完成した時の達成感も、自己肯定感を高めてくれます。
  • ジャーナリング:自分の心の中にあるモヤモヤを、ありのままに書き出す時間。誰に見せるわけでもないので、完璧な文章でなくて大丈夫。思考が整理され、心がスッキリします。
  • 観葉植物:言葉を話さない「いのち」を、自分のペースで育てることで、心が穏やかになり、優しい気持ちが湧いてきます。部屋に緑があるだけでも、安心感を得られます。
  • ヨガ・瞑想:自分の呼吸や体の感覚に、静かに集中する練習。「今、ここ」に意識を向けることで、未来への不安や過去への後悔から、心を解放してあげられます。
  • 料理・お菓子作り:レシピ通りに作る没頭感と、美味しいものを味わう幸福感を両方楽しめます。自分のために、丁寧に何かを作るという行為そのものが、癒しになります。

② 好奇心旺盛な、HSS型HSPさん向けの趣味

  • カメラ・写真:日常に隠れた「美しい瞬間」を探しに、カメラ一つで出かける。それは、穏やかな刺激に満ちた、小さな冒険です。
  • 楽器演奏:一つの曲を、自分のペースでマスターしていく達成感のある趣味。感情を音で表現する喜びは、格別です。
  • 資格の勉強:知的好奇心を満たしながら、自分のスキルアップにも繋がります。「好き」が、いつか仕事になる可能性も秘めています。
  • ソロ旅行:自分のペースで、新しい景色や文化という「心地よい刺激」を楽しめます。誰にも気を遣わない旅は、HSS型HSPさんにとって最高の贅沢です。
  • ブログ運営:自分の「好き」や経験を、文章や写真で発信し、誰かからの反応を得られるのが魅力。創造性とコミュニケーション欲を、バランス良く満たせます。
  • お笑い鑑賞:HSP気質だからこそ、他の人が気づかないような小さな笑いのポイントに敏感に反応できたり、ネタ作りの背景にある構成力を想像して楽しんだりすることができます。

気になる趣味はありましたか?私は、読書とお笑いが好きです。ひとりで静かに物語の中に入り込むことができる読書と、声を出して楽しむことができるお笑いで、静と動のバランスが保たれているように思います。

「趣味が続かない」を卒業!楽しむための2つのコツ

この項目では、「色々試したけど、結局どれも長続きしない…」そんなあなたに、とっておきのコツを2つだけお伝えします。

コツ①:「完璧」を目指さない。頑張って趣味を「やりにいかない」

「趣味なんだから、楽しまなきゃ」「好きでい続けなきゃ」という義務感は、一番の敵です。気が乗らない日は、やらなくてもいい。他のことに興味が移ったら、一旦お休みしてもいい。そのくらいの「ゆるさ」が、長く楽しむための秘訣です。

何事も完璧を目指しすぎると、徐々に疲弊していきます。気が乗らない日はただ眠るだけでもいい。「何もしていない…」と不安になってしまう方は、「睡眠も一種の趣味」と考えるのも良いでしょう。

コツ②:一番「楽しい!」と思った瞬間に、あえてその日はやめる

「もう少しやりたいな」という、一番楽しい気持ちのまま終えることで、「また明日もやりたいな」というポジティブな余韻が生まれます。バッテリーが切れるまで燃え尽きるのではなく、少し余力を残して終えることが、モチベーションを長持ちさせます。

どれだけ好きな食べ物でも、気持ち悪くなってしまうほど食べ続けると受け付けなくなってしまいます。それと同じように、趣味も腹八分程度に抑えると、「楽しみ」という感情が続きます

【応用編】好きな趣味を「副業」に変えるヒント

趣味が、誰かの役に立ったり、収入に繋がったりすることもあります。私も、「書くこと」が好きで始めたことから、今こうしてお仕事をさせてもらっています。その経験から言えるのは、自分が好きでやっていることに対して、誰かが「ありがとう」と喜んでくれることが、何よりのやりがいになる、ということです。

しかし、それが「仕事だから…」という義務感に変わってしまうと、途端に辛くなることも。まずは、お金のためではなく、「自分の『好き』を、誰かにおすそ分けする」くらいの気持ちで始めてみるのが良いかもしれません。

おわりに:あなたの「好き」は、あなただけの宝物

最後に、過去の私のように「夢中になれる趣味がない…」と悩んでいるあなたへ。

無理に趣味を持たなくても、大丈夫です。だけど、あなたの小さな「好き」が、いつか「趣味」になった時、あなたの生活に、美しい彩りがもたらされるはずです。

趣味は、誰かと熱量を比べるものでも、完璧にこなすものでもありません。 ただ、あなたが「心地よい」と感じる、あなただけの宝物なのです。

「気になる本を1ページだけ読んでみる」などの、軽い気持ちから始めてみましょう。

この記事が、あなたがその宝物を見つける、小さなきっかけになれたなら幸いです。

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