【HSPの恋愛】“好き”なのに、しんどいあなたへ。繊細さを“深い絆”に変える心の習慣

HSP

「好きな人と一緒にいるはずなのに、なぜかぐったり疲れてしまう…」

「相手のささいな一言を、何日も考え込んでしまう…」

そんな、恋愛における悩みを抱えて、心が疲れてしまっていませんか?

そういったしんどさの正体は、あなたがHSP気質で、様々な物事を深く考え込んでしまうことが原因かもしれません。しかし、しんどさが伴うからといって、決してあなたが「恋愛に向いていない」ということにはならないのです。

この記事では、HSP気質を持つあなたが、その繊細さを武器にして、穏やかで長続きする関係を築くためのヒントを、当事者である私の経験を交えながら優しく解説していきます。

なぜ、HSPの恋愛は「しんどい」と感じやすいの? “あるある”な5つの理由

好きな人と過ごす時間は、本来幸せで満たされるはず。なのに、なぜか心が消耗してしまう…。この項目では、HSPさんが恋愛で感じやすいそんな「しんどさ」の正体を、5つの「あるある」を紹介しながら、一緒に紐解いていきます。

HSPの詳しい解説はこちらから→https://www.kumonokotoba.com/hsp-tired-at-night/

① 相手の感情を“吸い込みすぎて”疲れてしまう

HSPさんは共感力が高すぎるあまり、相手の感情をまるでスポンジのように吸い込んでしまいます。相手が少しでも不機嫌そうだと、「何か悪いことをしてしまったかな…」と不安になったり、相手が仕事で疲れていると、その疲れを自分のことのように感じてしまうことが多いです。

HSP気質の人は、常に相手の心の状態にアンテナを張っているため、エネルギーを大きく消耗してしまいます。共感力が高い分、非HSPの人よりも人の痛みや感情に敏感になるため、無意識化でも心が疲弊しやすいのです。

私も、相手の小さな感情の変化などに敏感なため、様々な可能性を考えてしまい、心が疲れてしまったことがありました。

② “考えすぎて”何も起きていなくても一人で不安を抱えてしまう

一つの出来事を深く多角的に考えるのもHSPさんの特徴です。LINEの返信が少し遅いだけで、「あの時の言葉、嫌だったかな…」「もしかして、もう冷められた?」と、頭の中で不安が巡ってしまいます。

相手が何も考えずにとった些細なことでも、あなたにとっては「些細なこと」ではなく「重要なこと」。その結果、一人で考え込み、自ら不安を育ててしまう傾向があります。

「考えないようにしよう」と思えば思うほど、思考の沼にはまってしまいがちです。「考えすぎる」ことは決して悪いことではなく、それだけ一つ一つを大切に思っている証とも言えるため、考えすぎてまう自分自身を責めすぎないことも大切です。

③ 刺激が多くて、デートの後に一人反省会が始まる

人混み、大きな音、たくさんの会話…。HSPさんにとって、デートは楽しいものであると同時に、刺激を多く受ける時間でもあります。帰宅後、一人になった瞬間にどっと疲れが押し寄せ、「今日の私、ちゃんと笑えてたかな」「変なこと言わなかったかな」と、頭の中で一人反省会を始めてしまうことも少なくありません。

恋愛において「刺激を感じられること」は素敵なことだとも言えますが、HSP気質を持つ人にとっては、あまりの多くの刺激に対し処理が追い付かず、情報と刺激が渋滞を起こしてしまうことがあります。

私も、楽しかったはずのデート終わりでも、「もしかしたら…」が止まらなくなり、恋愛自体を難しくて疲れるものだと思ってしまうこともありますが、その特性は、「思いやりの裏返し」とも言えるでしょう。

④ 相手への理想が高く、小さな欠点に“冷めやすい”

繊細なアンテナは相手の素敵なところを見つける天才でもありますが、同時に、他の人が気づかないような相手の小さな欠点や矛盾も見つけ出してしまいます

そして、一度気になると小さな欠点や矛盾が頭から離れなくなり、「理想の人だと思っていたのに…」と、急に気持ちが冷めてしまう。そのような経験をしたことがある方も居るかもしれません。

「負の感情」は「幸せ」よりも引力が強いため、そちらに引っ張られてしまうことで、恋愛が始まってからしばらくした頃に、いわゆる「冷めた」状態になってしまうことが多いと言えます。

⑤ 嫌われたくなくて「いい人」を演じ、本音を言えなくなる

相手に良く思われたい、この穏やかな関係を壊したくない、という気持ちが人一倍強いのもHSPさんの特徴です。そのため、本当は行きたくないデートの誘いに乗ってしまったり、言いたいことを我慢して「いい人」を演じ続けることで、本当の自分が分からなくなり、恋愛そのものが苦しくなってしまうことがあります。

私も、特に恋愛になるとより一層「いい人でいなきゃ…」と、強迫観念に近い感覚に陥り、自分の意見を言わず、我慢に我慢を重ねた結果、しんどくなってしまうことが多いです。

HSPさんと相性が良いのはどんな人?3つの特徴

では、HSPさんが心地よい関係を築けるのは、どんな相手なのでしょうか?もちろん相性に絶対はありませんが、恋愛において、HSP気質のあなたの繊細な心を優しく包んでくれる人の特徴を、3つご紹介します。

① あなたの「一人の時間」を、笑顔で尊重してくれる人

HSPさんにとって一人で過ごす時間は、心を充電するための絶対に欠かせない時間です。その必要性を「寂しいから」とか「愛情が足りないから」と誤解せず、「あなたにとって、それが必要なんだね」と、笑顔で送り出してくれる人。あなたの気質を個性として理解し、尊重してくれる人は、HSPさんとの恋愛関係において、最高のパートナーになり得ます。

② 感情が穏やかで、安定している人

相手の感情の波に影響を受けやすいHSPさんにとって、パートナーの心の安定は、自分の心の安定に直結します。ささいなことで怒ったり、不機嫌になったりするのではなく、何か問題が起きても、冷静に言葉で話し合える。そんな精神的に成熟した人は、あなたの「安全基地」のような存在になってくれるでしょう。

③ 「察して」を求めず、言葉での対話を大切にする人

HSPさんは、相手の気持ちを察しすぎてしまうからこそ、自分も「察してほしい」と願ってしまいがちです。しかし、「言わなくても分かってくれるはず」という期待は、すれ違いの始まり。そうではなく、あなたが思っていることを正直に伝えてくれて、あなたの話も「どう思ってる?」と、しっかり聞いてくれる。そんな、言葉でのコミュニケーションを大切にする人となら、安心できる関係を築けます。

繊細さを“深い絆”に変える。恋愛を長続きさせるための4つの習慣

自分の気質を理解し、相手に歩み寄ってもらうことも大切です。しかし、それだけじゃなく、自分からできることも存在します。この項目では、あなたの繊細さを二人の「深い絆」へと育てるための、4つの優しい習慣を提案します。

① 「心の充電時間が必要なんだ」と、正直に伝える勇気

「一人の時間が欲しい」と伝えるのは、とても勇気がいることかもしれません。でも、正直に「あなたと一緒にいるのはすごく楽しい。でも、私は一人で心を休ませる時間も同じくらい必要なんだ」と伝えてみましょう。誠実なパートナーなら、きっとあなたのことを理解し、受け入れてくれるはずです。

正直な気持ちを伝えるのは勇気が必要ですが、あなたが本音を伝えることで、お相手様もきっと「理解しよう」と思ってくれるはずです。

② 「考えすぎちゃうから、相談してもいい?」と、不安を共有する

LINEの返信のことで頭がいっぱいになった時、一人で不安を育てるのではなく、「私、考えすぎちゃうクセがあって、今こんなことで不安になってるんだ」と、正直に打ち明けてみましょう。多くの不安は、言葉にして共有するだけで、「なんだ、そんなことか」と笑い話に変わるものです。不安を一人で抱え込まず、二人で解決する「相談」に変えていくのです。

相談をすることで、お相手様もあなたの悩みや気質を理解しようとしてくれるはず。

「考えすぎちゃうことがあるから、こうしてほしい」のように、どのようにしてもらえれば不安に押しつぶされなくなるかを添えると、お相手様も、寄り添いやすくなるはずです。

③ デートプランに「何もしない時間」を、意図的に入れる

一日中予定を詰め込んだアクティブなデートは、HSPさんにとっては刺激が強すぎることがあります。映画を観た後、カフェで感想を話すだけでなく、公園のベンチで30分、ただ二人でぼーっと空を眺める。そんな、何もしない、話さない時間も、立派なデートの一部にしてみましょう。

無理にな何かをしようとしなくてもいい。好きな人と一緒に居れるだけでも、お相手様も「幸せ」を感じてくれることでしょう。

④ 自分の「好き」も「嫌い」も、小さな声で伝えてみる練習

「いい人」を演じるのをやめて、小さな本音を伝えてみる練習です。「本当は、パスタより和食が食べたいな」「この後、もう一軒行くより、今日はそろそろ帰りたいな」。そんな小さな「好き」と「嫌い」を伝え、受け入れてもらう経験が、ありのままの自分で愛される自信を、少しずつ育ててくれます。

本音を伝える時、「いい人じゃないと受け入れてもらえない…」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、お相手様も、あなたが何が嫌いで何が好きかは、伝えてもらわないとわからないこともあります。

直接伝えることが怖ければ、最初は遠回しに伝えてみて、受け入れてもらいやすい環境を作ると、徐々に本音も伝えられるようになるはずです。

おわりに:あなたの繊細さは、誰よりも深く人を愛せる才能です

最後に、今まさに、恋愛で「しんどい」と感じている、過去の私のようなあなたへ。

HSP気質故に考え込んでしまったり、見たくないところまで見えてしまって、辛くなることもあるかもしれません。でも、「あなたのありのままを受けいれ、あなたのことをしっかりとみてくれる人が、必ずいる」ということを、忘れないでください。

無理に恋愛しなくていい。好きだったら好きでいていい。あなたが、「いろんな可能性を考えられる」ということは、それほど相手を大切にしている、何よりの証なのですから。

あなたのその繊細さが、誰かの心を温め、誰よりも深い絆を育む最高の才能になることを、心から願っています。

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